北海道名寄市「三星食堂」

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■10年の経験が人間を大きくする

三星食堂-16

「世間が求めている百年に対する理想と、自分たちが食べるためにやってきた百年とは意味が違うんです。客単価800円で40席。やっぱり稼働率を上げないと難しいので」

その一言に思わず息を飲んだ。「昔ながらの味だけだと新しいもの好きのお客さんに飽きられてしまう」という緊張感の中で、仕事の合間に新しいメニューを考案する。「お客さんにおなかいっぱい楽しんで欲しい」という言葉の裏にはそんな日々の苦労が見え隠れする。

そんな食堂の未来の担い手について尋ねてみた。

「龍之介っていう息子がいて、『食堂を継ぎたい』と地元の新聞に掲載された作文に書いています。自分の苦労を考えると大学に行ってサラリーマンになってほしい気持ちもあるんですが、もし本当に継ぐと決めたなら、10年は他の場所に行って修行してほしい。他人とちゃんとうまくやって人間としての基礎を作った上で継いで欲しいですね」

北の町で輝く三ツ星の味。次代に託すその日まで、今日も宏三さんは厨房に立つ。


【お店データ】
創業年:大正3年(取材により確認)
住所:〒096-0010 北海道名寄市大通南6丁目
電話番号:01654-2-3535
営業時間:10:00~14:30/17:00〜20:00
定休日:月曜日
おすすめメニュー:
鳥の照り焼マヨネーズ炒め定食(850円)/ジンギスカン定食(900円)/鍋焼うどん(750円)/ラーメン(600円)
※店舗データは2018年11月20日時点のもの、料金には消費税が含まれています。

〒096-0010 北海道名寄市大通南6丁目15-1