青森県南津軽郡大鰐町「山崎食堂」

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■湯治場の玄関口、りんご箱のお店にて

05-02-06-01
津軽藩の湯治場として800年以上の歴史を持つ大鰐町。温泉街の玄関口、大鰐温泉駅の前に店を構えるのが山崎食堂です。

大鰐で生まれ育った初代の山崎かよさんが、この場所でお店を始めたのは昭和6年頃。線路の保線夫をしていたご主人の繋がりで、国鉄が保有する駅前の土地を借りて、りんご箱を並べた店を開きました。

乗降客相手に色々な物を販売する中、要望に応えて作り始めたのがかけそば。素朴で心温まるおいしさは評判を呼び、かよさんの長女・としさんが二代目として継ぐ頃には、店を構えて本格的に食堂を営むようになりました。

その後、三代目を継いだのは、かよさんの長男で高校卒業後に警察官として働いていた鉄男さんご夫婦。食堂の味を決める麺と出汁を作り、料理の配達を担う鉄男さん。厨房で腕を振るう奥様の千賀子さん。夫婦が生み出す料理の数々は、温泉街に欠かせない存在になっていました。

ところが一昨年、鉄男さんが病に倒れてしまったのです。


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