レストラン松竹のひときれ鰻丼-01

一ノ関の駅からガラスの引き戸にたどり着くまでの数十歩が、寒空に舞う雪で覆われていた一昨年の12月。それから約1年ぶりに訪問したこの日は、冬の澄んだ空気の中で仁王立ちしていました。

和風レストラン松竹。大正9年に創業してから、もうすぐ100回目の誕生日を迎えるこの食堂。前回はかつ丼、カレーライス、そしてハヤシライスの3つの料理をいただいたのですが、一つだけ宿題が残っていました。

レストラン松竹のひときれ鰻丼-02

それはうな丼。古くはこの町を流れる北上川でも天然うなぎが取れたこの地域、ここ松竹でも「戦後あたりからうなぎを出していた」という名物の一品です。

当時からのルーツを今に伝えるタレの味に想いを馳せつつ、サービス心が詰まった「サイズの大きい」の文字に惹かれて注文しました。

レストラン松竹のひときれ鰻丼-03

丼のフタを開けると、確かに大きな鰻が鎮座。周りを固めるタレに染まったごはんから立ち上る香りに引き込まれます。

早速一口頬張れば、柔らかな鰻の身から滲み出る優しい旨味。そしてサラリとした脂の切れ味がたまりません。で、やっぱりタレが旨いんですよ…!鰻の提供が始まった当時から、時代に合わせて進化している松竹のタレの味が、ぎゅっと心を鷲掴みします。

肝吸いと共にうなぎの魅力を堪能していると早いもので最後の数口に。「次はフルサイズのうな丼を食べよう」と心に決めてごちそうさま。100周年までには新しい宿題をクリアしなければ…です。

前回、訪問したときの記事は下のリンク先からご覧ください!

プロフィール

百年食堂応援団/坂本貴秀
百年食堂応援団/坂本貴秀ローカルフードデザイナー
合同会社ソトヅケ代表社員/local-fooddesign代表。内閣府を退職後、ブランディング・マーケティング支援、商品開発・リニューアル、コンテンツ企画・撮影・執筆・編集等各種制作を手掛けている。