宮崎県日向市「お食事処ながとも」

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■ふわもちの肉うどん、野菜たっぷりのちゃんぽん。そして驚き凝縮の鳥料理

まずは原点の肉うどん。口当たりふんわり食感もっちり、それでいてハリを保っている。九州らしい麺がいりこの旨味と肉の煮汁に溶け込んだ旨味が一つになったおつゆに浸かる。

「出汁には北海道昆布と四国のいりこを使って、醤油も初代から同じ醸造元のを使い続けています。麺は九州産の粉で地元に合うような麺の太さと食感を追求しています。茹で時間で讃岐うどんっぽくないように調整してますが、こっちのお客さんは福岡的な柔らかさとも違ううどんを好みますね。製麺は二代目が最初は足踏みで作っていましたが、そこから従業員に機械打ちを伝授。生地づくりの技術や作り込む過程は昔と変わらないですね」

甘辛仕立ての牛肉やたっぷりのネギと一緒にうどんを啜れば、もう口は喜ぶしかない。

「『野菜麺』みたいな感じですね」と健治さんが語るほど、たっぷりの野菜が目を惹くちゃんぽん。強火で炒められたシャキシャキの食感にみずみずしさと甘さが凝縮。動物性のエキスたっぷりのコク豊かなスープと麺の相性は言わずもがな。

「黒豚の骨と地鶏から出汁を取っている」スープはこの上なくまろやかで、中華鍋で野菜と合わせて生まれる香ばしさがポイント。麺も「自家製麺機を昔から使っていて、うどんの工場があったので小麦には事欠かず、そこで作っていた」というもの。角麺の食べごたえも力強い。

大皿に盛られた昔ながらのチキンライス。一口頬張れば期待通りの素朴な味。もも肉とスクランブルエッグの親子な組み合わせに、刻み玉ねぎが甘さを効かせた味をケチャップがまとめている。
ただ、一つ大きな違いがあるとすれば「昔から皮をしっかり使ってる」という点。弾力と脂のコクがアクセントとなって食べ進めさせる。

そして宮崎名物のチキン南蛮。「もちろん鳥は宮崎産。最初はムネ肉を使っていたが、おいしさを考えてモモ肉を使っている」というジューシーな一品。大振りの唐揚げからあふれる肉汁と、さっぱりした黒酢と自家製タルタルの組み合わせに笑顔が溢れる。

ホテルの宿泊客向けのお店という役割もあって、日向灘で水揚げされた魚を中心としたお刺身も充実。奥日向サーモンをはじめとした地魚は「毎日、市場に出向いて仕入れているんです」とクオリティの高さに驚くしかない。


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