静岡県熱海市「餃子の濱よし」

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■たくましき母の背中を見つめた二代目と、先代の味を愛する三代目

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ところが、日々の営みを送る時間を取り戻したのもつかの間。再興に向けた苦労もあって、秀雄さんが早くに亡くなってしまったのです。

当時、育ち盛りの四人の子供がいた柳下家。それを支えてたのは奥様のていさん。子育てしながら厨房に立ち、ピークの頃には二階の居住スペースを客間として使っていたお店を切り盛りしていました。

強くて温かいていさんの背中を見て育った四人きょうだい。その中から二代目として暖簾を継いだのは長男の良雄さん。「当時は忙しい時期だったので、小さいころから厨房とかも手伝ってたはずです。高校を卒業してすぐ店に入りました」

初代の当時、日本そばや寿司といった和食のお店が並んでいた熱海の繁華街。そこに訪れた時代の変化の波。二代目が厨房に立ってしばらくして、そば・うどん、丼ものに加えてラーメン類を出すようになりました。「当時は食堂に職人さんもいたので、そこで作り方を教わったようです」

そして現在、三代目として暖簾を継ぐのは隆さん。良雄さんの一人息子として大切に育まれたサラブレッドです。高校を卒業してから3年間、東京の八重洲にある中華料理の名店で研鑽を積み、餃子づくりをはじめとした中華料理の技術と共に熱海に戻ってきました。

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「ジャズが好きだったので、音楽関係の仕事にも携わりたかったんです」店内に流れるBGMや、丸いちゃぶ台が象徴する昭和レトロな内装には、隆さんのこだわりが。また、お客さんの声が詰まったメッセージノートには、餃子と中華そばに対する賛辞がぎっしり!

「元々、中華料理や餃子が好きだったこともあって、東京の時にはよく食べ歩いていました。食堂でラーメンが始まった時は、やっぱり嬉しかったですね。先代の料理で一番好きだったのもラーメンでした」


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