岩手県宮古市「冨士乃屋」

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■未来へと、屋号を支える大きな背中

冨士乃屋-11

現在、お母さんと共に厨房に立つ四代目の将史さん。高校卒業後に調理師学校に入り、重治さんが作り出した中華料理を中心に厨房で味を守っています。実は、将史さんが高校に入るのと時同じくして、重治さんは病に冒されてしまったのです。

「血液の病気だったので、少しずつダメージが広がっていったんです。医者に診断された時には『余命5年』と言われました」

余命を通告されたことを知った将史さんは、高校卒業後に調理師学校へ。「入院期間が長く、ほとんど仕事はできなかった」というその間、厨房は峰子さんと綾子さんが守っていました。それでも、体調がいいときには厨房に立ち、お客さんに笑顔を届けていた重治さん。震災から数年、食堂の復興を見届けて生涯に幕を下ろしました。

「11年も生きてくれたんです。昔に較べて医療技術が進化したこともありますが、精神力が強かったんだろうなと」

重治さんの気持ちを受け継いだ将史さん。「ラグビーをしていた」という大きくたくましい背中が、冨士乃屋を支えています。

「食堂の将来がどうなるかは分からないですね。でも、息子が腕を振るうことができる場所であれば。そう思うんです」

きっと、今日も厨房で腕を振るう親子の姿を、重治さんが見守っているはず。親子三人四脚で守られる冨士乃屋のショーケースに飾られた料理は、今日も憩いの場のシンボルとして、お客さんを出迎えています。


創業年:昭和8年(取材により確認)

住所:〒027-0084 岩手県宮古市末広町5-3

電話番号:0193-62-2230

営業時間:11:00~20:00(ラストオーダー)

定休日:火曜日

主なメニュー:四川チャーハン(790円)/ねぎラーメン(720円)/カツ丼(750円)/五目ラーメン(720円)/ダールラーメン(720円)

※店舗データは2017年10月19日時点のもの、料金には消費税が含まれています。

〒027-0084 岩手県宮古市末広町5-3


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